大山税理士事務所

税務情報

路線価とは・・・

8月1日に国税庁より平成18年分の路線価が発表になりました。路線価は、相続・遺贈・贈与で取得した土地の評価の基準となる価格で、1平方メートル当りの道路の値段です。毎年1月1日を評価時点としており、調査地点は全国約41万ヶ所です。

今年の路線価の動向

全国平均路線価は、平成5年分から昨年の平成17年分まで下落傾向にありましたが、平成18年分は前年比0.9％増（金額にして1,000円増）と14年ぶりに上昇に転じ、11万4千円となりました。

47都道府県別に見てみると、前年に比べ上昇したのは東京都・千葉県・愛知県・京都府・大阪府の5都府県となり、これは大都市圏での地価回復傾向を示しています。（東京都は既に昨年13年ぶりに上昇に転じています。）

5都府県以外は対前年比が下落傾向となりますが、多くの県で下落幅は縮小されています。実際、対前年比の下落幅が拡大した県は北海道・青森県・岩手県・福島県・三重県・和歌山県・島根県・高知県・熊本県の9道県にとどまりました。

埼玉県の路線価の動向

埼玉県内平均路線価は、前年比0.9％の下落（金額にして1,000円下落。14年連続下落。）で105,000円となりました。昨年の前年比が3.6％下落ですから、下落幅が縮小したいうことになります。0.9％というのはこの14年間でもっとも小さい下落幅なので、来年あたりには前年比が上昇に転じるかもしれません。

県内を地域別に見てみましょう。昨年県内唯一の前年比上昇を見せた「JR川口駅東口駅前」は、今年は前年比23.9％上昇で県内最大の上昇率（関東信越国税局館内でも最大）となり路線価は1,090,000円（埼玉県第4位）です。前年比が上昇した地点を県内税務署別に見れば、川口・西川口・大宮・浦和・朝霞の各税務署管内であり、また下落幅が拡大したのは本庄・熊谷・行田の各税務署管内で、南高北低傾向が顕著に出ているようです。

埼玉県内の最高路線価は、昨年同様「JR大宮駅西口駅前」で1,950,000円でした。